ペルソナの作成には、裏付けとなるデータが必要です。まずは顧客属性を絞り込みます。
年齢や収入、家族構成など、既存の顧客データを参考にしたり、アンケートを実施したり…多くのデータを収集。
次に絞り込んだ層から偏りがないように数人を選んで、1人ずつ長時間かけて価値観や個人的な歴史を聞き取ります。
その他、商品やサービスを利用している際の行動を観察する方法も取り入れる場合があります。
こうして定量的、定性的な調査から得た情報を組み合わせて、ペルソナを作り上げます。名前や年齢、住所はもとより、価値観や考え方を表すエピソードや発言も盛り込むこみ具体的な内容をデータ化いたします。
ペルソナの効用は主に2つ。1つは顧客の体験を想像しやすくなることです。企業と顧客には製品情報の取得、購入、利用、アフターサービスといった様々な接点が生じます。企業はその接点をトータルで考えながら商品やサービスを開発しなければなりません。不特定多数ではなく、顔のある個人に思いをめぐらすことで商品はよりきめ細かく完成度の高いものになります。
第2の効用は、開発、営業、広告、販促など担当者間で方針がぶれないようになることです。それぞれが描く顧客像が異なっていては、大きな売り上げは見込めません。
マーケティングのターゲティングとしてその1人に購入してもらうことを考え、あらゆる観点からの企画提案を行い最終的にペルソナが「満足」するまでのシュミレーションが成功へ導くカギと考えます。